更新2005年7月25日 
トールネットの全景です
 
右建物が工場、左手前が事務所、左奥が店舗と教室です。50号バイパスから市役所通りを北に200m片側信号から見るとこのように見えます。店舗入口は左側です。

華やかな商品の裏方は異次元の危険な世界・・・
細かいカットアウトをする          パイン材の板厚を調整する

板を直角に切断する               板を斜めに切断する
 自動車でも家電商品でも出来上がった商品は美しく魅力的ですが、実際それらを生産する現場は、鉄板の折り曲げ、プレス加工、溶かした鉄やアルミを型に流し込んで成形する鋳物の部品、エンジンやモータの切削工程・研磨工程、そして塗装や組立てなど、華やかな商品の裏方は普通の人が知らない異次元の危険な世界なのです。
 
 トールペイントの木製品制作の裏方もそれらと同じ、非常に危険一杯な世界です。その上、ロボットが行う大量生産でなく、高速で回転する刃物に手を近付けて、一つ一つ丁寧に部品は作られていますので、むしろ金属加工より木工の方が危険を伴うと言っても過言ではありません。トールネットは、日本でも数少ない製造直売の会社なのです、ご存知だったでしょうか?
 
 当初、トールネットでは、アメリカのメーカや卸会社から輸入仕入をして販売していましたが、アメリカでのトールペイントの衰退につれて次第に品質が悪化し始めました。大きな節が混入した表面、雑な組立て、紙を圧縮し表面に木目を印刷したような材料に変わっててきました。

そのような悪い品質では、到底日本の顧客に満足していただけない状況になりました。

ウッド・レース(wood Lathe)という技術も習得しました・・・
 そこで仕方がなくアメリカから輸入された木製品を見様見真似で制作していくうちに、沢山の木工機械が揃うようになりました。でも、トールネットでは、大量生産ではなく、多機種少量生産に向いた機械を揃えました。アメリカから購入した機械も一杯あるのですよ!
 
まずは、ウッド・レースという加工方法です。これはコケシヤお椀を作る手法ですよね。パイン材をあらかじめ制作したい商品に近い形に貼り合せて原形を作ります。それをモーターの軸に固定して回転させます。
 
チゼル (chisel) という彫刻刀を大きくしたような刃物をを当てて、削り出していきます。この時、原形が偏心して取付けられると、高速で回転するとガタガタ振動して最悪弾き飛ばされますので、非常に危険です。
 
材料は柔らかく、木目があるパイン材ですので、大きく削ると割れたり剥がれたりするので厄介な作業です。少しづつ削るしか方法はないのです。サンドペーパで何回も研磨して、やっと出来上がりです。
 
トールネットのパイ・レシピ・ホールダ、オルゴール・ツリーはこのようにして、制作されています!
 

    

  
トリミングの形状にもかなり拘っています・・・
高速回転しているルータのビット(刃物)で、板をトリミング加工しています

コーブの形状              ローマンの形状
このトリミング加工の機械も実はアメリカ製なんです。日本にもマキタやリョウビのような優秀なメーカがあるのですが、アメリカン・トールで一般的に使用されているルータ・ビットは国内では入手出来ないし、軸径が異なるので使用出来ないのです。
 日本で入手出来るビットでは、何となく野暮ったくなってしまってアメリカン・テイストが失われてしまいます。こんな所にも、トールネットは拘りを持って制作しています。
 
<管理人からのアドバイス>
このトリミング加工は、プラークの端面に掘り込みを付け加えるので、初心者にとって魅力的な加工と思います。しかし、丸鋸で板をまっすぐ切る、糸鋸で曲線に切る、という作業に比べて非常に危険が伴いますので、くれぐれもご注意ください。
  刃物は10,000rpm前後で回転していますし、板材を引き込むように動作します。手での加圧が弱いと必ず板が暴れて、指を巻き込まれます。ルータの種類は写真のように下からの型式と上からの型式がありますが、上からのトリミングは非常に危険ですので、絶対購入されないようにして下さいね!お恥ずかしいですが管理人も以前怪我をしました・・・